2012中欧の旅 ザルツブルク1日目
ザルツブルクは音楽祭の真っ最中。
約一ヶ月の間、毎日市内の様々な会場でトップレベルのコンサートが開催されています。
今日は私の人生の中でも上位にランクインする超絶ドラマチックな一日
①ウッソーー
予約したホテルがオーバーブッキングで他のホテルに回される!
②ムッカーー
明日のコンサートのチケット、4割増で買わされる!!
③ヤッターー
即日完売だったオペラのチケット(超良席)を奇跡的にゲット!!!
以上、三本立てでお送りします。
8:00 チェックアウト
シュテファン寺院をしっかりと眼に焼きつけ東駅へ。
新幹線に乗って、いざ、ザルツブルクへ!車内ではいつも通りのびのーび。
11:00 ザルツブルク中央駅到着
そのままバスに乗ってホテルへ。
①ウッソーー
予約したホテルがオーバーブッキングで他のホテルに回される!
この時期のザルツブルクは、音楽祭目当てのお客さんでホテルはどこも満員御礼。
そして高額。私が選んだホテルも、今回の旅では一番高くてグレードも高いホテル。
しかし!!!レセプションで予約書のコピーを渡すと、係の女。
「ごめんなさい、オーバーブッキングでアナタの部屋、ないの。
別のホテルに既に頼んであるから、そちらへ行ってくれる?」と。
・・・はぃ?
呆然としている私に、地図を見せてさらにまくし立てる女。
「こっから徒歩2分。うちのホテルと全く同じグレードよ。むしろ星は4+でうちより良いわよ。プールもあるし、エアコンもwi-fiも使えるわよ!」
ようやく頭が追いつく私。
いやいや、そういう問題じゃないんですっ!
「何で?私はここに泊まるの!予約もきちんとしたし、ちゃんと利便性を考えてここを選んでるの!同じグレードのホテルだからいいって問題じゃないのよ!!」
と、負けずにまくし立てる。
でも、
「2分よ、すぐよ!とにかく設備は全て整ってるから。うちには今日も明日もあなたの部屋はないのよ。」と繰り返す女。
「なんでよ!あたしゃイヤだよ、ここに泊めてよ!だって、このホテルとっても素敵で便利なんだもの。本当にナイスなホテル!あたしこのホテルが好き!」
と、ホメ殺し作戦に出ても、返ってくるのは同じ台詞。
引き下がりたくはなかったけど、いくら言っても時間の無駄だと考え、
「もし紹介されたホテルが素敵じゃなかったら、アタシ帰ってくるから!」と伝え、
タクシー呼んでくれてそのお金も払ってくれるというので、諦めて去る。
うぅぅぅ!本当に徒歩2分なんでしょうねぇ。本当に4つ星+なんでしょうねぇ。
…と、恨めしい気持ちでいっぱいになりながらタクシーに乗ったら、1分で到着(笑)
結果、ステキホテル
レセプションの方、とても親切



・・・はぃ?
シールに手書き?しかもその下には45ユーロの文字=ぼったくり!
慌てて店へ戻り、「なんで45ユーロの席が61ユーロなのよ!」と怒る。
すると係の女、
「アンタ、ここ見なサイヨー。ちゃんと書いてあるでしょ?」
と指差したところには、小さな張り紙に「代金には手配手数料を含みます」との文言。
しょぇーー!!そんなこと言ってなかったジャン!!
でも、よく考えれば日本でもこういう店って定価では売買していないよね。
でも、でも、でも、こんな小さな文字で注意されても!知らんし!!
日本ではちゃんとチケットが並べられて、定価と売価が明示されてるもん!!!
自分のミステイクを棚に上げ、キャンセルしてほしいと懇願する。
だって、ホテルに帰ってネットでor正規窓口に行けば定価で買えるもん!!
このチケット、売り切れてなかったもん!!(数週間前だけど)
でも、冷たく「キャンセルは無理。カードで払ったからなおさらよ。」と言い放たれ、
事務処理なぞして私のことなどまるで無視。
ガビーーーン


16ユーロの損失。たいした金額ではないが、手数料としての16ユーロは高すぎ。
うぅぅ、売り切れの「ラ・ボエーム」を高額で買うならまだしも、余ってるチケットを!くぅぅ。
悔しさがこみ上げるけど、ちゃんと確認しなかった(紙が小さすぎる!)自分のせいなので、
・ANAのお姉さんのおかげでフライトのキャンセル料3万円払わずに済んだ
・道中いささか食べすぎなので、1食抜けばほぼ損失補填になる
などと考えながら、今後の対策を練りに一旦ホテルに帰る。
ふぅ。
ホテルで公式HPを見ても、やはりボッタクリ公演のチケットはまだ買える。
でも、45ユーロ以下の席は完売で、次のカテゴリーは80ユーロ。
正規で買っても60ユーロでは買えなかったことだし、席も80ユーロの席のすぐ近く
(つまり80と45の境目)だから、大損ってわけでもないので許すことに。
③ヤッターー
即日完売だったオペラのチケット(超良席)を奇跡的にゲット!!!
そしてホテルで今晩のオペラ対策。本日は2本上演。
大ホールでは超人気演目「ラ・ボエーム」(ウィーンフィルの演奏、歌手もトップスター)、
小ホールでは「ナクソス島のアリアドネ」(こちらもウィーンフィルだけど演目が人気ナシ)。
「ラ・ボエーム」は最初からもう諦めていたので「ナクソス~」を買おうと思ったけれど、
ダフ屋が出る日もあるって聞いたし、オペラなら割高になっても仕方ないと思っていたので、
探せるだけ探してみようと、今回は4割増でもいいやと思いつつ再び旧市街へ。
ダフ屋を探しつつも、ダメもとで聞いてみようと正規窓口へ行きました。
「すいませーん、今晩のラ・ボエームありますかー?」と超絶美人窓口係に問うと、
「ありますよ。」とニッコリ!
・・・へ?・・・あるの???
聞き間違いかと思って再度質問。「ありますよ。1等席が1枚だけ。」
ギャーーーーー!ワタシ、観られるの?しかも1等席で??しかも6列目!!
「買います!」と即答。絶対無理だと思っていたのに、この奇跡!!!
超絶美人窓口女性に感謝の言葉を言いまくり、後は興奮しすぎてどこをどう歩いたか記憶にナシ。気持ちを落ち着けるためカフェで温かいスープを飲み、再びホテルへ戻る。
オペラ鑑賞用に持ってきたフォーマルワンピを出すと、長旅でシワシワ。
しかし!!クローゼット開けたら、機能的アイロン&アイロン台発見!!!
荷物になるからすごく迷ったんだけど、パーティー用シューズも持ってきて正解
ウーン、カンペキ
メイクもバッチリにして、ヘアもきれいに整えて、いざ、祝祭会場へー!
会場前では、高級車のリムジンが世界中のセレブ達を乗せてやってくる。
タキシード姿のジェントルマンにエスコートされ、肩の大きく開いたデザインで、
目の覚めるようなステキな色のロングドレスを着ているセレブばかり。
この音楽祭は、社交界の人々の再会の場でもあるそうで。
「この間はモナコの別荘へのお招きありがとう。素敵なヨットね。」とか、
「パリでのパーティーはとても楽しかったわね。次はミラノで会いましょう。」とか、
そんな会話をしていたに違いないわ。
セレブ気取りで一枚。アハー!本物との差が凄まじすぎる!(爆)
6列目。舞台もオーケストラピットもこの距離!
ウィーンフィルの繊細かつダイナミックな音色に、ビロードのような美しい歌声。
ウットリーーーーー


幕間に隣の老紳士が話しかけてきて。
「あなた超ラッキーガールだね!実はこの席は僕のワイフの席だったんだよ。」と。
話を聞くと、奥様は体調がすぐれず、今日はキャンセルしたんだそう。
そしてその1枚をゲットした私。窓口に行ったタイミングが良かったんだろうなぁ。
自分で言うのも何だけど、アタシ、本当にラッキーガール
だって会場前には、チケットがなくて入れない人もたくさんいたもんなぁ。
人生の運をほとんど使ってしまったのではないかしらん?
オペラのクライマックス、主人公のミミが死んでしまうシーンでは涙がポロリ。
カーテンコールは、拍手喝采ってこういうことを言うんだなっていうくらいの、拍手喝采。
本当に優雅で、豪華で、最高の時間でした。
隣の老紳士に、お礼と奥様が早く良くなりますようにと伝え、会場を後にしました。
ハッ
と気づけば、ナニ?この長文
最後まで読んでくれる人、いるのかしら
みんな、ゴメン!!回想しすぎた


許して!全部読まなくていいよ!イヤ、でもやっぱり読んで!!!
ぎゃぁ!そして深夜2時半!!明日のコンサートで寝ちゃうわ!
そんなわけにはいかないのよ、4割増のチケットだから(笑)
おやすみなさい。
約一ヶ月の間、毎日市内の様々な会場でトップレベルのコンサートが開催されています。
今日は私の人生の中でも上位にランクインする超絶ドラマチックな一日

①ウッソーー


②ムッカーー


③ヤッターー


以上、三本立てでお送りします。
8:00 チェックアウト
シュテファン寺院をしっかりと眼に焼きつけ東駅へ。

新幹線に乗って、いざ、ザルツブルクへ!車内ではいつも通りのびのーび。

11:00 ザルツブルク中央駅到着
そのままバスに乗ってホテルへ。
①ウッソーー


この時期のザルツブルクは、音楽祭目当てのお客さんでホテルはどこも満員御礼。
そして高額。私が選んだホテルも、今回の旅では一番高くてグレードも高いホテル。
しかし!!!レセプションで予約書のコピーを渡すと、係の女。
「ごめんなさい、オーバーブッキングでアナタの部屋、ないの。
別のホテルに既に頼んであるから、そちらへ行ってくれる?」と。
・・・はぃ?
呆然としている私に、地図を見せてさらにまくし立てる女。
「こっから徒歩2分。うちのホテルと全く同じグレードよ。むしろ星は4+でうちより良いわよ。プールもあるし、エアコンもwi-fiも使えるわよ!」
ようやく頭が追いつく私。
いやいや、そういう問題じゃないんですっ!
「何で?私はここに泊まるの!予約もきちんとしたし、ちゃんと利便性を考えてここを選んでるの!同じグレードのホテルだからいいって問題じゃないのよ!!」
と、負けずにまくし立てる。
でも、
「2分よ、すぐよ!とにかく設備は全て整ってるから。うちには今日も明日もあなたの部屋はないのよ。」と繰り返す女。
「なんでよ!あたしゃイヤだよ、ここに泊めてよ!だって、このホテルとっても素敵で便利なんだもの。本当にナイスなホテル!あたしこのホテルが好き!」
と、ホメ殺し作戦に出ても、返ってくるのは同じ台詞。
引き下がりたくはなかったけど、いくら言っても時間の無駄だと考え、
「もし紹介されたホテルが素敵じゃなかったら、アタシ帰ってくるから!」と伝え、
タクシー呼んでくれてそのお金も払ってくれるというので、諦めて去る。
うぅぅぅ!本当に徒歩2分なんでしょうねぇ。本当に4つ星+なんでしょうねぇ。
…と、恨めしい気持ちでいっぱいになりながらタクシーに乗ったら、1分で到着(笑)
結果、ステキホテル




恨めしい気持ちは一瞬で消え去り(ゲンキン)、身支度をして颯爽と中心の旧市街へ。
ザルツブルクの旧市街は本当に狭いので、1時間もあれば十分周れます。
てくてく歩いてお散歩。お店の看板がとってもラブリー
…と、チケットショップ発見


②ムッカーー
明日のコンサートのチケット、4割増で買わされる!!
発売と同時に完売したオペラ「ラ・ボエーム」の本日分のチケットは当然見つからず。
まぁもともと諦めていたので、明日の昼のオーケストラのチケットを求めてみた。
「61ユーロの席ならあるわよ」と言われ、もっと安い席はないか聞いたけど、
「45ユーロの席はもうないの。この61ユーロが最後の1枚よ」と。
はて?明日のオケは公式HPでは余っていたような気するのだが?(数週間前の確認)、
まぁここで買えるならと、クレジットカードでお支払い。
で、渡されたチケット↓
ザルツブルクの旧市街は本当に狭いので、1時間もあれば十分周れます。
てくてく歩いてお散歩。お店の看板がとってもラブリー


…と、チケットショップ発見



②ムッカーー


発売と同時に完売したオペラ「ラ・ボエーム」の本日分のチケットは当然見つからず。
まぁもともと諦めていたので、明日の昼のオーケストラのチケットを求めてみた。
「61ユーロの席ならあるわよ」と言われ、もっと安い席はないか聞いたけど、
「45ユーロの席はもうないの。この61ユーロが最後の1枚よ」と。
はて?明日のオケは公式HPでは余っていたような気するのだが?(数週間前の確認)、
まぁここで買えるならと、クレジットカードでお支払い。
で、渡されたチケット↓

・・・はぃ?
シールに手書き?しかもその下には45ユーロの文字=ぼったくり!
慌てて店へ戻り、「なんで45ユーロの席が61ユーロなのよ!」と怒る。
すると係の女、
「アンタ、ここ見なサイヨー。ちゃんと書いてあるでしょ?」
と指差したところには、小さな張り紙に「代金には手配手数料を含みます」との文言。
しょぇーー!!そんなこと言ってなかったジャン!!
でも、よく考えれば日本でもこういう店って定価では売買していないよね。
でも、でも、でも、こんな小さな文字で注意されても!知らんし!!
日本ではちゃんとチケットが並べられて、定価と売価が明示されてるもん!!!
自分のミステイクを棚に上げ、キャンセルしてほしいと懇願する。
だって、ホテルに帰ってネットでor正規窓口に行けば定価で買えるもん!!
このチケット、売り切れてなかったもん!!(数週間前だけど)
でも、冷たく「キャンセルは無理。カードで払ったからなおさらよ。」と言い放たれ、
事務処理なぞして私のことなどまるで無視。
ガビーーーン



16ユーロの損失。たいした金額ではないが、手数料としての16ユーロは高すぎ。
うぅぅ、売り切れの「ラ・ボエーム」を高額で買うならまだしも、余ってるチケットを!くぅぅ。
悔しさがこみ上げるけど、ちゃんと確認しなかった(紙が小さすぎる!)自分のせいなので、
・ANAのお姉さんのおかげでフライトのキャンセル料3万円払わずに済んだ
・道中いささか食べすぎなので、1食抜けばほぼ損失補填になる
などと考えながら、今後の対策を練りに一旦ホテルに帰る。
ふぅ。
ホテルで公式HPを見ても、やはりボッタクリ公演のチケットはまだ買える。
でも、45ユーロ以下の席は完売で、次のカテゴリーは80ユーロ。
正規で買っても60ユーロでは買えなかったことだし、席も80ユーロの席のすぐ近く
(つまり80と45の境目)だから、大損ってわけでもないので許すことに。
③ヤッターー


そしてホテルで今晩のオペラ対策。本日は2本上演。
大ホールでは超人気演目「ラ・ボエーム」(ウィーンフィルの演奏、歌手もトップスター)、
小ホールでは「ナクソス島のアリアドネ」(こちらもウィーンフィルだけど演目が人気ナシ)。
「ラ・ボエーム」は最初からもう諦めていたので「ナクソス~」を買おうと思ったけれど、
ダフ屋が出る日もあるって聞いたし、オペラなら割高になっても仕方ないと思っていたので、
探せるだけ探してみようと、今回は4割増でもいいやと思いつつ再び旧市街へ。
ダフ屋を探しつつも、ダメもとで聞いてみようと正規窓口へ行きました。
「すいませーん、今晩のラ・ボエームありますかー?」と超絶美人窓口係に問うと、
「ありますよ。」とニッコリ!
・・・へ?・・・あるの???
聞き間違いかと思って再度質問。「ありますよ。1等席が1枚だけ。」
ギャーーーーー!ワタシ、観られるの?しかも1等席で??しかも6列目!!
「買います!」と即答。絶対無理だと思っていたのに、この奇跡!!!
超絶美人窓口女性に感謝の言葉を言いまくり、後は興奮しすぎてどこをどう歩いたか記憶にナシ。気持ちを落ち着けるためカフェで温かいスープを飲み、再びホテルへ戻る。
オペラ鑑賞用に持ってきたフォーマルワンピを出すと、長旅でシワシワ。
しかし!!クローゼット開けたら、機能的アイロン&アイロン台発見!!!

荷物になるからすごく迷ったんだけど、パーティー用シューズも持ってきて正解

ウーン、カンペキ



メイクもバッチリにして、ヘアもきれいに整えて、いざ、祝祭会場へー!
会場前では、高級車のリムジンが世界中のセレブ達を乗せてやってくる。
タキシード姿のジェントルマンにエスコートされ、肩の大きく開いたデザインで、
目の覚めるようなステキな色のロングドレスを着ているセレブばかり。

この音楽祭は、社交界の人々の再会の場でもあるそうで。
「この間はモナコの別荘へのお招きありがとう。素敵なヨットね。」とか、
「パリでのパーティーはとても楽しかったわね。次はミラノで会いましょう。」とか、
そんな会話をしていたに違いないわ。
セレブ気取りで一枚。アハー!本物との差が凄まじすぎる!(爆)

6列目。舞台もオーケストラピットもこの距離!

ウィーンフィルの繊細かつダイナミックな音色に、ビロードのような美しい歌声。
ウットリーーーーー



幕間に隣の老紳士が話しかけてきて。
「あなた超ラッキーガールだね!実はこの席は僕のワイフの席だったんだよ。」と。
話を聞くと、奥様は体調がすぐれず、今日はキャンセルしたんだそう。
そしてその1枚をゲットした私。窓口に行ったタイミングが良かったんだろうなぁ。
自分で言うのも何だけど、アタシ、本当にラッキーガール

だって会場前には、チケットがなくて入れない人もたくさんいたもんなぁ。
人生の運をほとんど使ってしまったのではないかしらん?
オペラのクライマックス、主人公のミミが死んでしまうシーンでは涙がポロリ。
カーテンコールは、拍手喝采ってこういうことを言うんだなっていうくらいの、拍手喝采。

本当に優雅で、豪華で、最高の時間でした。
隣の老紳士に、お礼と奥様が早く良くなりますようにと伝え、会場を後にしました。
ハッ


最後まで読んでくれる人、いるのかしら

みんな、ゴメン!!回想しすぎた



許して!全部読まなくていいよ!イヤ、でもやっぱり読んで!!!
ぎゃぁ!そして深夜2時半!!明日のコンサートで寝ちゃうわ!
そんなわけにはいかないのよ、4割増のチケットだから(笑)
おやすみなさい。