パリからボンジュール☆その1
パリです。無事に到着しました。

12時間のフライトは恐怖の時間。
絶えず脳裏を横切る墜落の可能性、手には冷や汗脂汗、顔面蒼白、3分おきに時計を眺め、映画や音楽の気休めは全く頭に入らず…。
っていういつもの状態を想定して、離陸前に隣の大学生らしいお兄さんに、
「私、隣で泣いてるかもしれませんが気にしないでください。」とちゃんと事情を説明し、
CAさんが横を通った時に、
「飛行機がすごく怖いです。」と涙ながらに打ち明け、
「泣かなくても大丈夫ですよ、揺れそうな時は横で手を握っていてあげますから。」
と、注射を打たれる子どもと看護師さんのような会話をし、
それを見ていた隣のお兄さんに、
「ほ、ほんとに怖いんですね、もしよかったらこれどうぞ。」と、チロルチョコをもらい。
そして、いざ離陸。
例によって「これでもか!」ってほどの滑走路全力疾走。
そして「フワッ」と浮いて、重力に逆らって昇る、昇る、昇る。
キャー



のはずが。
あれれ?あれれれれ?全然怖くないよ?
ナンデナンデナンデ?薬も酒も飲んでないよ?ナンデナンデ?
安定走行になったらすぐにCAさんが来てくれたけど、
「全然大丈夫でした」と笑顔で応対。
普段なら安定走行の間も、とにかく飛行中ずっと怖いのに。
離陸から1時間後、日本海上空で「今から揺れます」のアナウンス。
それもほぼ平常心でスルー。
揺れが20分ほど続いて、これまたCAさんがすぐに飛んできてくれたけど、
「全然大丈夫でした」とあっさり。
離陸から2時間後、機内食。
わー、おいしそう。おなかすいたー。いっただっきまーす。


ぺろり完食。
今まで食べ切れたことなどないのに。手もつけられなかった時もあるのに。
食後はぐっすり。っていっても3時間ぐらいしか眠れなかったけど。
後はずっと映画観たりゲームしたり本を読んだり。
窓からの景色があんまりきれいだったから、隣のお兄さんに写真を撮ってもらいました。

着陸時はヘプバーンさながらに窓から外を眺め。

(窓側じゃなかったからこのポーズはできず。)
眼下に広がる田園風景もパチリ。

空港では『パリ空港の人々』で主人公が通れなかった税関もしっかりチェック。(やや違うが)


残念ながらウサギには会えませんでした。
というわけで。
コレって、飛行機克服したってことなのかなぁ?半信半疑。
なんか騙されてるかんじ。
でもこれなら帰りも頑張れそう、っていうか、頑張らなくてもイケそう

って折角思えたのに、さっきネットに繋いだら目に飛び込んできた
スペインだかで離陸失敗、150人死亡のニュウス。
見ない、見ない。
昨日ひねった左足人差し指、あり得ない色に変色してる。
見ない、見ない。
ようやく空が明るくなってきました。さっきまで闇だった

今日はどこに行こうかな

