2017西欧気ままに鉄道旅行 パリ2日目
- comment0
- trackback-
ヨーロッパに来る前から行きたいと思っていた場所。
前日の疲れは残っていたものの、早朝から出掛けます。
6:30 出発
パリの朝焼けを見ながら、15分ほど歩いてサン=ラザール駅へ。

6:45 サン=ラザール駅

これから行くのは、パリから北西に300km、シェルブールという港町です。
ジャック・ドゥミ監督、カトリーヌ・ド・ヌーヴ主演の「シェルブールの雨傘」の舞台となった港町。パリからは3時間ほど。

10:15 シェルブール駅に到着
シェルブールは終着駅で乗り過ごす心配がないので、安心したのか暴睡。
眠っているうちに着いちゃった。
そうそう、この駅舎。
まずはこの街に来た最大の目的、シェルブールの傘屋さんへGO!!
実は今回の旅について旦那氏に許しを得る際に言った一言。
「あのー、私、シェルブールに傘を買いに行こうと思うのですけれど…」
実は私はちゃんとした長傘を持っていなくて。すぐに失くしちゃうから。
でもそろそろしっかりした傘が欲しい!と思い、この1年くらいデパートに行く度に素敵な傘を探していたのだけれど、なかなか気に入るものが見付からなくって。
そんな状況を旦那氏も知っていたので、
「ああ、いーんじゃない??行きたいなら。」
と言ってくれたのでした

作中では主人公ジュヌヴィエーヴ(ドヌーヴ)は傘屋の娘という設定なんだけれど、そのお店は実在しません。
皇太子様!
昨日の帽子に続き、何色にしようか迷うーーー





鏡を見ながら試してみた結果、この映画の私なりのイメージカラー、そしてここは港町、ということでこの2色のブルーに絞り、さらに試すこと数回。店員さんの助言もあり、左側のブルーに決めました。
いつも快く一人旅に出させてくれる旦那氏にも買って帰ろー、とメンズコーナーを見ていると、こんなデザインの物を発見!!!わぉ、シェルブールの雨傘のリミテッドバージョン!!
欲しい!!!
店員さんいわく、そもそもこれはメンズ用にしか作りがなく、しかもあと4本しかなくて、それが売れてしまったら終了なのだそう。限定物に弱いワタクシ。目玉が飛び出るほど(傘にしては)高額だったけれど、旦那氏の傘はこれに決まり!ブラウンはイラストが目立ちすぎるので、グレーにしました。
2本、お買い上げ。
2本合わせてコンビニのビニール傘が130本以上買える

もう破産寸前






帰国したら馬車馬のように働かねばー!そして絶対に失くさないようにせねば!!
常にサックで背負ってよ。
常にサックで背負ってよ。
このポストカードもくれた。
ギャランティカードがついていて、無料でリペアもしてくれると言っていたけれど…空輸?
船便?持ち込み??こ、こわさないようにせねば
船便?持ち込み??こ、こわさないようにせねば

さて、最大のミッションは達成したし、お散歩しますかね。
映画のオープニングが撮影された場所で傘を広げて撮ってみた。

こちらは、作中で傘屋だった店舗。
ここにもプレートが。
12:30 劇場のカフェでランチ。
見たかった場所は一通り行くことができたので、パリに帰ることに。
シェルブールの駅前。

16:50 パリに到着
パリは大粒の雨。
ホテルで休む間もなく、傘を置いてまた出発!!
向かう先は、映画館。
地下鉄でモンパルナスの方まで出かけます。
電車を降りて出口を出てみると、行った事のあるカフェがありました。
ガラーーーーーーン。
シーーーーーン。
どの作品を観ようか、シェルブールからの電車の中で熟考。
でも、曜日や時間が合わず、候補から外れていくフランス映画たち。
マルセル・カルネ監督の「天井桟敷の人々」と最後まで迷ったのだけれど、20時からの上映で3時間半の超大作。帰宅が深夜になってしまうし、その時間にメトロに乗るのはちょっと怖いかなー?と思って、もう一方を選ぶことに。
そう、北野武監督の「HANA-BI」。まさかの邦画!!!
昨日、今日とカトリーヌ・ド・ヌーヴを追っていた私。6月のフランス映画際で彼女が来日した際には、北野監督も親善大使として舞台に登壇したのは記憶に新しいところ。
その時の、「親子で楽しめる映画もいいけど、映画は見た後に、恋人や友達同士語り合って、お互いの教養やものの見方を深めたり確かめ合ったりする役目がある。フランス映画はそれが一番語りやすく、また難しくもある。」という監督のスピーチにとても共感し感銘を受け、北野作品をしっかり観なくちゃ!と思ったのでした。
さらに北野監督はフランスの最高勲章を受章しているし、フランスとはとても縁の深い監督。そんな彼の作品をパリで観られるなんて、とても素敵な体験では??と思い、コレに決めました。実は「HANA-BI」未見だし。
その時の、「親子で楽しめる映画もいいけど、映画は見た後に、恋人や友達同士語り合って、お互いの教養やものの見方を深めたり確かめ合ったりする役目がある。フランス映画はそれが一番語りやすく、また難しくもある。」という監督のスピーチにとても共感し感銘を受け、北野作品をしっかり観なくちゃ!と思ったのでした。
さらに北野監督はフランスの最高勲章を受章しているし、フランスとはとても縁の深い監督。そんな彼の作品をパリで観られるなんて、とても素敵な体験では??と思い、コレに決めました。実は「HANA-BI」未見だし。

「HANAーBI」の他に「菊次郎の夏」「キッズ・リターン」も上映中。
「菊次郎の夏」は3館で上映されていました。
時間になったのでスクリーンへ。
50席ほどの小さなスクリーン。
スクリーンを独り占めしながら、キタノ・ブルーを味わったのでした。
ブルーの傘に、キタノ・ブルー。こじつけかもしれないけれども、今日の出来事のつながりを感じ、一人でニヤニヤしながら映画館を後にしました。
ブルーの傘に、キタノ・ブルー。こじつけかもしれないけれども、今日の出来事のつながりを感じ、一人でニヤニヤしながら映画館を後にしました。
21:00 夕食
パリで最後の夕食は、ようやく和食ではないメニュー。
これまでの疲れが蓄積し、さらに遠出をした疲れが上乗せされているけれど、パリに居られるのはあと1日。
最後の1日をどのように過ごそうかなー??