2017西欧気ままに鉄道旅行 パリ3日目
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パリ最終日。
10:00 荷造りを終え、ホテルをチェックアウト。
この、パリならではの極狭エレベーターともお別れだー。

今日もパリは曇天。3日間ずっと降ったり止んだり晴れたり曇ったりの天気だったなー。
さて、出発してみたものの、どこに行くか全く決めておらず。
かなりハイペースでヨーロッパを周遊した疲れはピークに達し、「あそこへ行こう、ここへ行こう」という気持ちがもうあまり湧き出てこない。「パリに居るだけで幸せ」という感覚。
そう言えば、今回エッフェル塔も凱旋門も見かけていないなー。
…ということで、とりあえずその両方が一度に見られるコンコルド広場に行ってみることにした。
11:00 コンコルド
ウンウン、両方ともちゃんと存在しているな。ヨシ!

うーーーん、どこへ行けばいいんだろ?
チュイルリー公園のカフェにでもと思ったがまだ空いておらず。

公園内のベンチでボーーーーーッとしてみたが、服装の選択を誤り非常に寒い。
ホテルを出た時点でうすうす気付いてはいたけれど、荷物預けちゃったし、戻ってスーツケース開けるのめんどくさくて
雨もポツポツ降ってきたし、公園でランチって状況ではないなー。


公園付近はお店がないので、とりあえずシャンゼリゼの真ん中、ジョルジュサンクまでメトロに乗って移動。疲れと寒さで歩く体力が…


11:30 カフェ・ジョルジュサンクでランチをとることにした。
サーモンのムニエル。


うーーーん、本当にどこに行こう?
パリ5回目とは言え、まだ行っていないところはたくさんあるし、行こうとして休みだったり工事中だったりして叶っていないところもいくつかある。
駅が工事中で行かれなかったドビュッシーの生家とか、改装中だったピカソ美術館とか、クリスマスで休みだったコンシェルジュリー(マリーアントワネットの入っていた牢獄)とか。
でも、どれも「今日行きたい場所」としてピンと来ない。とは言え、今日が最後なんだけどなぁ。私は一体どうしたいんでしょう???
結局何も決まらぬままランチを終え、カフェを出たところで目に入った看板。

わ!これ、おもしろそう!!!
今まで、音楽や絵画や映画でパリを楽しむことは多々あったけれど、建築って観点はなかったなー。しかも、パリにある日本と関わりのある建築。
ドビュッシーやピカソやアントワネットは、また次回でも見られる。でもこの展覧会は9月まで。今しか見られない。よし、これに行ってみよう。
13:00 パリの日本建築展
バスティーユ広場から徒歩5分ほどの派ヴィヨン・ド・ラルスナル。
初めて来たー。


1867年のパリ万博会場で、檜造りの水茶屋を作ったのが初めてパリに登場した日本家屋なのだそう。それから150年の間に日本の建築家たちがパリに創って来た建造物を、時代とともに辿っていく展覧会。ル・コルビジェや安藤忠雄など、巨匠たちの写真が目を引きます。
この4月には、パリ郊外のセーヌ川セガン島に浮かぶ「ラ・セーヌ・ミュージカル」がオープン。オープニングではボブ・ディラン氏が特別公演を開催したんだとか。へーーー。ここにも行ってみたーーい!!

それ以外にも、パリ駅や複合施設、集合住宅など、日仏共同のプロジェクトが進行中なのだそう。全然知らなかったー。新鮮な感動

そして一番驚いたのは、コレ!!!!WOW!!
サマテリーヌ百貨店!!!!


サマテリーヌ百貨店は、パリ最古の老舗百貨店。
私の好きな映画にもよく出てくる場所なのだけれど、2005年に閉店してからはパリのど真ん中にありながら廃墟同然。地元浜松で言う松菱百貨店。
3年前の姿。遠目だとあまり分からないけれど…。

近くに行くと、この廃墟感。

この時、張り紙に「ルイ・ヴィトン出資で工事が…」みたいなことが書いてあったんだよねー。
展覧会での説明によると、この百貨店の再生計画のコンペで最優秀賞を獲ったのが日本の建築家ユニットSANAA(妹島和世+西沢立衛)の2人で、既に工事は着工中なんだとか。へーーーー、全然知らなかったーーー。スゴイ!なんだかとってもウレシイ!!
完成予想図も展示されていました。

はー、偶然見付けた展覧会とは言え、とっても見応えがあって楽しかったー。
私の知らなかった分野での日本とパリのつながりを知ることができ、とても勉強になりました。
で、知ったからには見に行くしかない!サマテリーヌ百貨店。
14:30 ポン=ヌフ橋
パリの最後に青空!

そこから右に視線を移すと…。
わーーーい
ホントに工事中。ハリボテがとっても可愛い



完成は2019年。レ・アルの公園完成が18年だから…よし、2年後にまた来よう、絶対に。
15:15 空港へ
搭乗予定の飛行機は20時発。いつも17時ぐらいまでパリで遊んでいて、ギリギリにCDGに着くパターンなので、今日は早めに向かってたまには空港でのんびり過ごしてみることにしました。
ホテルで荷物をピックアップ。傘を2本、刀のように背負います。サムライ。

オペラ座、名残惜しい


時間があるので、ロワシーバスで空港まで行ってみることに。初体験!

ああ、パリが遠ざかっていくーーーーー。

16:30 シャルル・ド・ゴール空港


時間がたっぷりあったので、今まで足早に通り過ぎていた…というか、もはやダッシュしながら駆け抜けていた空港の内部をじっくりと見ながら手続きを済ませることができました。
19:40 搭乗
ANA様、どうか私を無事に運んでください。
ん??ANAの機体って、こんな柄だっけ??何かが違うような…???

わぉ!!ヨーダとダースベイダーがお出迎え!!

機内には聴き慣れたANAのヒーリング的音楽ではなく、スターウォーズのテーマ曲。
そう、ラッキーなことに、スターウォーズ特別機。R2-D2を描いた「R2-D2 ANA JET」に当たったのでしたーー。スターウォーズ1作も観てないけど…

ヘッドカバーもR2-D2仕様。

紙ナプキンも。

CAさんのエプロンもこの柄でした。
パリー羽田便が常にこの機体というわけではなく、いつ、どこで当たるのかはCAさんも数日前に知のだとか。へーー。
さぁ、銀河の彼方へ!!

宇宙食?(笑)

お盆休みは始まったばかりのため帰国便はとても空いていて、同じ列には私しか居ない。3列シートを独り占め。エコノミークラスながらフル・フラットで快適に眠ることができ、完全熟睡。
ハっと気付けば朝食の時間で、到着まで残り1時間半。搭乗から体感3時間くらいで着いちゃいました。

搭乗記念のポストカードと搭乗証明書をいただきました。

14:50 無事に着陸

ただいま、東京!

羽田の「せたがや」でラーメン。ホッと一息

はぁぁぁ。旅が終わってしまったーーー。
今回は11日の日程で6カ国を周る移動距離のながーーーーい旅でした。
これで島国(アイルランドとかマルタ)以外の、ポーランド以西の国には全部行ったことになるのかな?次は東欧~ロシアの方に足を踏み入れねば。
たくさんのヨーロッパ国々を見てきて、隣り合っていても言語はもちろん、文化、街、人や家屋の雰囲気、活気、匂いなんかが全然違う。それを自分の五感で感じられるのって、ありがたいことだよなー、幸せなことだよなー。
そしてそれでも私はやっぱりパリが一番好き
ということが良く分かりました。

さて、17年夏のつぎはぎはこれでおしまい。
来年はいよいよアフリカに上陸かしら?!