2018北インド旅行 アーグラ2日目~後編~
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11:00 チェックアウト



そう、ここはタージ・マハルをバックサイドから見られる公園なのです。
「新幹線に乗るのやめてやっぱり帰ってきちゃったよ、会いたくて。」と言われて抱きしめられた時みたいな感動
また会えた!もう離さないで~!!笑

うーん、ここまで順調に思えたけれど、事務所に連れて行かれるって、もしやワタクシ超絶ヤバいパターンにはまっているんじゃ???

え??

本当に優しくしてくれてありがとう。これからアーグラに行く友達がいたら、LINEで連絡するね。


19:00 アグラ・フォート駅
ナカムラさんは時間通りに迎えに来てくれていました。プロミスプロミス。

彼の愛車でレッツゴー!行き先は全て彼にお任せです。

11:30 マターブ・バーグ
タージ・マハルもそうだったんだけど、チケットに印刷されたQRコードを読み取る方式。最新です。

のどかな道を進むと…。

わお!さっきお別れしたはずの彼が目の前に!!

そう、ここはタージ・マハルをバックサイドから見られる公園なのです。
「新幹線に乗るのやめてやっぱり帰ってきちゃったよ、会いたくて。」と言われて抱きしめられた時みたいな感動

ここからだと、両脇のモスクも含めた全景を観ることができますよー。







先日ニューデリーで観た映画の予告編を一緒に観たりもして。

ずっと見ていたかったけれど、日が出てきてとても暑い!日陰がなくて熱中症になりそうなので、ゆっくりは眺めず次の場所へ。
オールドアーグラの街。


こちらはランドリーサービスのお店の前。サリーを洗って干してるところらしい。

イティマド・ウッダーウラ廟。通称ベビータージ。
そこがどんな建物か、どんなところを見てくればいいのか、ナカムラさんはきちんと説明してから送り出してくれます。一流ガイド


素敵だけど、本物には遠く及ばず。

ここでは靴カバーをくれなくて、裸足で中へ入ろうとしたんだけど、このレッドカーペットですら推定60度。途中まで裸足で行ってみたけど、レンガに辿り着く前に断念
火傷しちゃう



アーグラの街を走行中、ちょうど日本にいる彼の友達ナビさんからLINE電話がかかってきて、私ともおしゃべり。
ナビさんの友達がやっているカレー屋さんが、以前行ったことのあるお店でびっくり!彼は暫くインドには帰っていないとかで、インドの紅茶が欲しいと言うので買って帰って日本で渡すお約束をしちゃいました


13:00 ランチタイム
ナカムラさんいわく、ファミレスなんだって。あんまりそんな雰囲気じゃないけどね




料理の待ち時間に、自分のスマホをホットスポットにしてWi-fiをつながせてくれたり、ついでにさっきのナビさんのLINEを教えてもらって3人でグループトークしたり、肩もみやヘッドマッサージまでしてくれたりと、至れり尽くせりのナカムラさん。
先日ニューデリーで観た映画の予告編を一緒に観たりもして。
さらにはインド映画の話から、私が「きっとうまくいく」が大好きでDVDも持っていると言ったら、「あの映画はインド人は全員大好きだよ!!」と熱く語るナカムラさん。そしてストリーミング配信の「きっとうまくいく」を一緒に観ていると…。



駅に行く前に、カフェでお茶をしようということになっていて。

ごはんができましたよー。

3種類のカレーを少しずつ。どのお店で食べても美味しいなぁ。さすが、本場。
さてさて。
ここまでは全然問題なく進んでいたのだけれど、ご飯の後、
「ガイドを本に載っているこの大理石のお土産屋さんに行きたい。」と伝えると、
「オッケー、そのお店なら知ってるよー。」と言ったのに、全然違う店に連れて行かれる


ふむふむ、ここがきっと先人ブログにあった「連れていかれるけれど無理強いはしない土産物屋」なんだろうなぁ。ガイドのルートで、連れてかなきゃならないんだろうなぁ

その店には日本語ペラペラのシャチョーさんがいて、「今自分は奥さんと埼玉に住んでいて娘は青学に通っている」だとか、「中野良いところねー。ボク前は高円寺に住んでたよ。」だとか、嘘だか本当だか分からん身の上話をペラペラと。
そのうち本題に入り、「うちの工房の製品は本物の大理石で質が全然他とは違う、インドのガバメントの公認で、日本の大使館も公認だし、日本のタカシマヤとかにも卸してる」と、その名前出しときゃ安心するだろうみたいな機関や百貨店の名前を出してセールストーク。
ガバメント出てきちゃうと怪しいんだよなー。サンタナで出会った大学生は、ガバメント公認の旅行代理店を名乗る詐欺旅行会社で高額なツアー組まされていたし。
愛する彼(タージ・マハル)との思い出に、ひとつ買おうとは思っていたんだけれど、シャチョーを名乗る男が日本語ペラペラすぎて逆に怪しい。色んな言語担当者がいて、その国の人が安心するようなセールストークを繰り広げるシステムなんじゃないかしらん?
もしやナカムラ(呼び捨て)もグルで、「これから日本人連れてくから日本語担当者よろしく。高いの売り付けちゃいなよ!」とか、手回ししてたのでは??

お店自体は他にもお客さんは来ていたし普通だと思うんだけど、ちょっとシャチョーがうさんくさかったので一旦お断りし、他の店も行ってリサーチすることにした。言われるがままに買わないで、自分の目で確かめないとね。
そんなこんなで、ガイド本に載っていたお店も含め他に2店ナカムラに連れて行ってもらったんだけれど、最初の工房の商品は確かに本当に細工が細かくてデザインが素敵!!他の2店と全然違う。
あぁぁ、ナカムラさーーーん、またしても疑ってごめんなさい





シャチョーさんもごめんなさーい









再び先ほどのお店に戻り、ちょっとお値段は張るけれど素敵なデザインのアクセサリーケースを購入。シャチョーの言ってたガバメントと大使館とタカシマヤは本当だとは思わないけれど、自分の目で見てちゃんと納得して買ったので…それが大事よね?
15:30 アーグラ・フォート
敷地が広大すぎるし、暑すぎるから外から見ただけ。

16:00 一旦ホテルへ
暑さのせいか手足に軽くしびれを感じ、急いでOS-1チャージ、塩タブレットチャージ、冷えピタ10枚貼り付け。
18時までの2時間500ルピーで部屋を借り、ベットで休憩。熱中症対策グッズがとっても役に立っています。ナカムラさんはその間に髭を剃りに行って、18時に迎えにくるとのことでした。
18:00 出発
髭を剃ったナカムラさんはサッパリして5歳ほど若返っていました。
駅に行く前に、カフェでお茶をしようということになっていて。
父と義父にインドビール
をお土産に買おうと思っているという話をしたら、インドで一番有名なビールを教えるからテイスティングしてみたら?と、連れていってくれたカフェはランチをとったお店。


またここ?ここしかないんかーーーい







まぁ私は別にここでも構わなかったので、あまり悪気はなく「またこのお店なのねー?」って言ったら、「じゃあ、すぐそこに僕のオフィスがあるからそこで、飲もう。仲間もいるしWi-Fiもつながるし、みんなでトークしてビール飲んで、19時には駅へ行こう。」と。
えっ、オ、オフィス???





オフィスって??
そのオフィスがこちらの両替屋さん。どういう就労事情なんだかサッパリわからないけれど、ナカムラ(呼び捨て)の仕事のパートナーがいるらしい。

うーん、ここまで順調に思えたけれど、事務所に連れて行かれるって、もしやワタクシ超絶ヤバいパターンにはまっているんじゃ???
丸1日かけて、ナカムラのヤローに騙されたのか、私???
①事務所でビールを飲む→薬が入っていて眠ってしまう→外国に売られる
②事務所でビールを飲む→仲間と酔っぱらって訳がわからなくなる→集団レイプ
③事務所でビールを飲む→「国宝のビールを飲んだなお前。一杯300万円。」→全財産払わされる
もはや悪いことしか思い付かなーーーい







ついに私も死ぬのカシラーー





さっき電話とLINEで話したナビさんも、私を安心させるためのトラップか??
ナビさんはどうみても日本のスマホを使ってるんだけど、それもトラップ?日本にいる仲間を使ってまで私を騙す気なんだろうか…??

とりあえずオフィスに入り、ドアに一番近いソファに座る。
奥のカーペットの部屋へと案内されたけれど「腰が痛くて床に座れないからさっきのソファがいい。」と口から出任せを言ってドア横を死守。
「ボクの案内はどうだった?次の旅行者のために、動画メッセージをお願い。」
と、先人たちがそうしていたように、
「ナカムラさんは付いて行っても大丈夫だよ。アーグラの良き案内人。」
という趣旨の動画を撮らされるが、撮り終わったとたんに豹変するのではと気が気ではなく、メッセージにちっとも心が入らない。
しかもなぜか次の話題が「日本のマフィア、ヤクザネー!タトゥイッパイ!」と、突然のヤクザアピール。げー、これはマジヤバイ





そうこうするうちに缶ビールとコップが出てきた。
もともとビールはそんなに飲めないんだけど、今日は暑くて喉がカラカラ。グビーーっといきたい!!
でも、飲んだら売られるかレイプされるか全財産取られるか…。怖すぎてコップに3㎝ほどだけ注ぎ、チビチビと飲む。
仲間はとっても楽しそうに話しているけれど、いつポケットからナイフや銃が出てくるかもしれないと思うと、一応会話に交じってはいるものの、笑顔がひきつる



途中ヨーロッパの女子2人組が両替に来ると、急に仕事モードになる仲間たち。
うーん、全然よくわからない

私一人だけが超絶緊張したまま、彼らの楽しそうな時間は過ぎていき…。
18:50 「そろそろ駅に行こうか?」とナカムラ。
気を付けて、良い旅をねー!と言ってくれたナカムラの仲間たち。

え??
気を付けて良い旅を???
ギャボーーーーーン!!ただの優しくて親切な仲間たちじゃないかーー!
しかもナカムラ、「ビールの味はどうだった?インドで一番美味しいビールだから、買って帰ったらお父さん喜ぶと思うよー。」だって。
なんとーーーー!!!あなたはなんと優しい人なんだ!!ナカムラさーーーーーん





本当に本当に疑ってごめんなさい。
インドには、こんなにフレンドリーで親切過ぎるほど親切な人もいるんだよ。
でも、そうじゃない人も実際にはたくさんいて、嫌な思いをした旅行者もたくさんいる。
サンタナで出会った大学生を騙した詐欺旅行会社、友人を騙した警察風の詐欺集団。
そんなヤツらのせいで、ナカムラさんみたいに心から旅行者をもてなそうとしてくれる人にまでも疑いの目を向けなきゃいけないのが、本当に悲しい。
オフィスでの私、相当硬直してただろうからなぁ。申し訳なかったな…

日本で「ナカムラさんは安心安全」動画を撮り直して、心からのメッセージをLINEで送ってあげよう。
エキサイティングでスリリングな1日を過ごさせてくれたナカムラさんと、いよいよお別れ。

本当に優しくしてくれてありがとう。これからアーグラに行く友達がいたら、LINEで連絡するね。
日本でナビさんと会えるのもとっても楽しみです。
ナカムラさん、その素敵なおもてなしをこれからも続けてください。バイバーイ。


19:00 アグラ・フォート駅
ここから寝台列車に乗って、この旅の最終目的地ヴァラナシを目指します。








電光掲示板でホームを確認。


駅構内はWi-Fiが飛んでるんだけど、インド人しかつなげないみたい。
電話番号を入れるとSMSでパスコードが送られてきて、それを入力して繋ぐ仕組み。
国番号がインドの+91から変えられないので、インドの電話を持っていないと繋がらない。
国番号を変える方法はあるのかなぁ???
駅の売店でお水を買ったついでに、売店のお兄さんに聞いてみた。
「ここのWi-Fiってインドの電話しかつながらないの??」って。
そしたら、「そうなんだよ。僕の電話番号入力してパスコード受け取って、それを入力してあげるよ。」と言って、つないでくれた。
もーー優しい人ばっかりでビックリしちゃう!!左端のお兄さん、ありがとー。

Wi-Fiがつながったので、アプリで列車の走行状況が確認できました。現在23分のディレイ。インド的には全然遅れているうちに入らないな。

8:40 30分遅れで到着、乗車。
今回の寝台は、AC付き2段ベットの一番いいクラスのチケットを買いました。
それでも3000円しないくらいなんだけど。

6月にチケットを買ったんだけど、その時既にAC2はキャンセル待ち2人目だったので、念のため空いていた3段ベットAC付き(二番目にいいクラス)も押さえておいてきました。
つい2日目に、2AC の方のキャンセルが出て繰り上がり、3ACの方をキャンセル。それらすべてHPやアプリで確認&手続きができます。便利便利

2ACは車両数もベッド数も少ないので、外国人旅行者ですぐに予約がうまってしまいます。
キャンセル料が300円くらいと安いので、移動の日が決まっている場合はキャンセル待ちと保険の席の両方を取っておくのがおススメ。
さて、乗車します。

ベッドはこんな感じ。

トイレは和式の形。「便器は穴が開いているだけて、下に線路が見える。垂れ流し。」って話だったけど、水洗だったよ?AC2の車両だからかな??
荷物を整理して身支度をしていたら、シーツなどが配られました。

ベッドメイキング!

21:30 消灯
乗員さんが回ってきて、「電気を消して、静かにねー。」と。
消灯早い!!小学校の修学旅行並!!笑

はー、スリリングでエキサイティングな1日だったなー。
ゆっくり寝ます。おやすみなさい
