北京からニーハオ☆その4~波乱に満ちた最終日~
北京一人旅ラスト4時間半。
スリル200%
超怖かった
でも超楽しかった
7時起床。トイレビショビショシャワーもこれが最後。思う存分ビショビショに
8時。荷造りをしてホテルをチェックアウト。荷物は12時半まで預かってもらうことに。
北京旅行の最後の訪問地に選んだのは、盧溝橋。
日中戦争の発端となった、盧溝橋事件の起こった場所です。
マルコポーロが『東方見聞録』で「世界一美しい橋」と大絶賛しているそう。
市街地からはタクシーで1時間弱。運転手さんとバトるかもしれないけど、頑張ってみよう
ホテルの前の道路でタクシーをつかまえ、「盧溝橋に行って」とガイド本を見せると…。
突然怒り出す運転手。なんか知らんけど激しい身振り手振りでわめいている。
「盧溝橋に行きたいのか!お前、日本人だな!!
あの場所で、お前たちが何をしたかわかって言っているのか!!
それでも行きたいのか!あ?!行きたいのか!!!」
・・・絶対そんなこと言ってないんだけど(時計とか指さしてたし)、
そう言っているように聞こえて、死ぬほど怖い。
もういいよ、アタシ行かない、降りるね、ゴメンナサイ
・・・すぐさま下車。
年配の方(若者も?)の中には当然反日感情をもっている人もいるだろうし。
盧溝橋は有名な観光地なんだけれど、併設されている日中戦争の資料館は、
それはそれは残虐な日本軍の記録も残っているようで。
運転手の剣幕にちょっと怖気づきながら、それでも行ってみたくて一旦ホテルに戻る。
ホテルの受付で、どうやって行くのがいいのか聞いてみると、
地下鉄に乗って10駅目のところでタクシーに乗るといいよ、と。
8時半。気を取り直して、地下鉄に乗車。
郊外に向かって10駅か~結構遠いなぁ。寂れてるのかなぁ。
駅がボロボロだったらどうしよう、怖そうな人がいっぱいいたらどうしよう…。
いろいろ考えたらますます怖くなってきて、盧溝橋は諦めモード。
でも折角地下鉄に乗ったので「万寿路」という、縁起の良さそうな駅で降りてみることに。
今日も黄砂が激しくて、視界は真っ黄色。
でも、中心部から少し離れた北京を見てみたくて、散策開始。
まずはスーパーを発見。黄砂対策でマスクを購入。
・・・ヒモ、長すぎじゃね?しかもゴムじゃないし。
どうやってつけるか分からず、とりあえずハチマキのようにくくりつけてみる。
その近くにパン屋さんがあって(トレーに乗せて買うタイプの)、
ウインナーにマヨネーズソースのかかった、日本でもよく見かけるパンを購入。
路地を入ると団地があって、中庭で居住者らしき人たちが太極拳をしていました。
人々の生活なので写真を撮るのはよくないんだけど、後姿1枚だけ許して
万寿路界隈のお散歩終了。時刻は9時半。さて、どうしよう・・・。
再び地下鉄の駅に行き、先へ進むか市街地に戻るか考える。
よく考えると、この路線は天安門大通りを東西に走る主要路線。
10駅離れたところでそんなに寂れていないのでは?行くだけ行ってみよう!!
盧溝橋に行くかどうかは、駅に着いてから考えよう。
駅につくと、先ほどの駅とさして変わらぬ様子。タクシーもたくさん停まってる。
でもなー。行くだけ行って、帰ってこられないと悲惨なんだよね。
観光地だから心配ないと思うけど、帰りのタクシーが無かったら困るよなぁ。
あれこれ思案を巡らし、英語の話せそうな若い人に話しかけてみる。
「盧溝橋まで往復で連れてって。」って運転手さんに伝えてもらおうと思って。
でも、「英語話せますか?」の質問に「うーん、ゴメーン
」って行ってしまう人ばかり。
折角ここまできたのに・・・どうしよどうしようどうしようどうしようどうしよう。
プチッ(←思慮袋の緒が切れた音)
もうやけくそ!何とかなる!!ここまできたんだ、行ってしまえー
駅前に停車しているタクシーに乗り、ガイド本を見せると、ニコッと笑ってくれた運転手さん。
くっきり二重でまつ毛の長い、超イケメンお兄さん
この人なら、きっと大丈夫
・・・と思ったのも束の間。出発すると、どんどん風景が寂れていく。
なんか荒廃したカンジの場所を、ブンブン走らせるイケメン運転手。
げぇぇぇ!道が合ってるのか間違ってるのかもわからないし、恐怖のあまり言葉が出ない。
もう引き返した方がいい気がする!だけどイケメンはノリノリで運転。
こわいよこわいよこわいよこわいよ~!!!!
5分くらい硬直していると、車はバイパスのような道へ。
おぉ!この道、地図で見た!!イケメン君、合ってるよ!!
私を盧溝橋に連れて行ってくれるんだね。ありがとう、ありがとう(号泣)
そこから10分ほどで盧溝橋に到着。だがしかし!!!
観光地のくせに全く人の気配がない。帰りのタクシーなぞどこにもいない。
やばいやばいやばいやばい。
「アタシ、今から降りるけど、写真撮ってすぐ帰ってくるから、お願い、待ってて!!
必ず帰ってくるから。私をさっきの駅まで連れて帰って!!!」
という内容を、誠心誠意真心を込めて、魂のジェスチャー。
最初は??な顔をしていたイケメン君も、私のジェスチャーの真似をしながら「再来?」と。
そう!それ!!!ツァイライ、ツァイライ!!!
ニコッと笑って
ってしてくれたイケメン君。その時、別の空車タクシーもそこに停車。
万が一イケメン君が私を裏切っても、これなら大丈夫・・・だと思う(弱気)。
とにかく早く戻って来ねばと思い、猛ダッシュで橋に向かう。
すると後ろからオバチャンに呼び止められる。あ、チケット必要なのね
猛ダッシュで入場門も駆け抜けてしまいました。
盧溝橋。マルコポーロが大絶賛した橋。
両脇に彫られた狛犬は、全部表情が違うそう。
月見の名所で、中秋の名月には多くの人が観月に訪れるそう。
そして、日中戦争の引き金になった悲しい場所。
・・・って、感慨にふける心の余裕はほとんどなく、写真撮影。
橋の手前には大砲の模型も。
日中戦争資料館はお休みでした。開いててもこの状況では見学できなかったけどね。
道に戻ると、イケメンタクシーはちゃんと私の帰りを待っていてくれました。
「写真撮れた?」とニッコリ笑うイケメン君。あぁぁ、もうお嫁さんにして
(爆)
車は来た道を戻り、地下鉄の駅へ・・・行くはずが、指さしたところが悪かったらしく、
その駅のすぐ近くにある寂れた施設へ。
違うよ~駅だよ~ってのん気に訂正しながらその施設を見ると、
「石景山」の文字。どっかで見たことある文字列だなぁ。
ムムム
これは1年くらい前、インチキディズニーやドラえもんなど、
パクリキャラクターの着ぐるみでニュースになった遊園地じゃん!!
わぁお!こんなところにあったんだ。全然人がいなくて不気味なカンジ。
休園日だったのかしら?潰れたのかしら?
そして車は無事に駅にとうちゃーく。イケメン君は「じゃぁね」とニッコリ。
ありがとう、本当にありがとう
11時。地下鉄に乗り、胡同カフェのある辺りへ。
お散歩しながらピン
と来たカフェに入ってみました。
オレンジジュースを飲みながらキョロキョロしていると、
んまー何てステキな偶然
フランスの巨匠ゴダール監督のポスターと、『勝手にしやがれ』の写真立てが。
中国でもこんな場所があるんだなぁ。
12時。最後に地元の商店でぐるぐるねじりん棒を買って、タクシーでホテルに戻りました。
たった4時間半の一人旅でしたが、いろんなことがありすぎたよ
つかれたー。こわかったーたのしかったーぶじでよかったー。
空港へはオリンピックに合わせて開通した直通電車で。
16分で行けるんだよ。成田とは大違いだー。
カウンターでチェックインすると、「満席なのでビジネスクラスにアップグレード」だと。
自分で言うのも何だけど、アタシ本当にツイてるよなぁ・・・。
旅行で運を使い果たしちゃたんじゃないかしらん
機内では初のビジネスクラスを堪能しました。広くて快適だったー。食事がおいしかったー。
北京旅行記、おしまい。
友だちと旅する楽しさと、一人旅の楽しさの両方を味わえた贅沢な旅行でした。
ツアーでない旅にはアクシデントや危険もいっぱいだけど、
それ以上の感動や喜びを味わうことができるよね。
次はまいちき、アナタの住む国よ!そしてポーランドのアレに行きませう
そしてYu-koりん。アナタのところにもきっと行くわ!待っていて
スリル200%




7時起床。トイレビショビショシャワーもこれが最後。思う存分ビショビショに

8時。荷造りをしてホテルをチェックアウト。荷物は12時半まで預かってもらうことに。
北京旅行の最後の訪問地に選んだのは、盧溝橋。
日中戦争の発端となった、盧溝橋事件の起こった場所です。
マルコポーロが『東方見聞録』で「世界一美しい橋」と大絶賛しているそう。
市街地からはタクシーで1時間弱。運転手さんとバトるかもしれないけど、頑張ってみよう

ホテルの前の道路でタクシーをつかまえ、「盧溝橋に行って」とガイド本を見せると…。
突然怒り出す運転手。なんか知らんけど激しい身振り手振りでわめいている。
「盧溝橋に行きたいのか!お前、日本人だな!!
あの場所で、お前たちが何をしたかわかって言っているのか!!
それでも行きたいのか!あ?!行きたいのか!!!」
・・・絶対そんなこと言ってないんだけど(時計とか指さしてたし)、
そう言っているように聞こえて、死ぬほど怖い。
もういいよ、アタシ行かない、降りるね、ゴメンナサイ

年配の方(若者も?)の中には当然反日感情をもっている人もいるだろうし。
盧溝橋は有名な観光地なんだけれど、併設されている日中戦争の資料館は、
それはそれは残虐な日本軍の記録も残っているようで。
運転手の剣幕にちょっと怖気づきながら、それでも行ってみたくて一旦ホテルに戻る。
ホテルの受付で、どうやって行くのがいいのか聞いてみると、
地下鉄に乗って10駅目のところでタクシーに乗るといいよ、と。
8時半。気を取り直して、地下鉄に乗車。
郊外に向かって10駅か~結構遠いなぁ。寂れてるのかなぁ。
駅がボロボロだったらどうしよう、怖そうな人がいっぱいいたらどうしよう…。
いろいろ考えたらますます怖くなってきて、盧溝橋は諦めモード。
でも折角地下鉄に乗ったので「万寿路」という、縁起の良さそうな駅で降りてみることに。


今日も黄砂が激しくて、視界は真っ黄色。
でも、中心部から少し離れた北京を見てみたくて、散策開始。
まずはスーパーを発見。黄砂対策でマスクを購入。
・・・ヒモ、長すぎじゃね?しかもゴムじゃないし。
どうやってつけるか分からず、とりあえずハチマキのようにくくりつけてみる。

その近くにパン屋さんがあって(トレーに乗せて買うタイプの)、
ウインナーにマヨネーズソースのかかった、日本でもよく見かけるパンを購入。


路地を入ると団地があって、中庭で居住者らしき人たちが太極拳をしていました。
人々の生活なので写真を撮るのはよくないんだけど、後姿1枚だけ許して


万寿路界隈のお散歩終了。時刻は9時半。さて、どうしよう・・・。
再び地下鉄の駅に行き、先へ進むか市街地に戻るか考える。
よく考えると、この路線は天安門大通りを東西に走る主要路線。
10駅離れたところでそんなに寂れていないのでは?行くだけ行ってみよう!!
盧溝橋に行くかどうかは、駅に着いてから考えよう。
駅につくと、先ほどの駅とさして変わらぬ様子。タクシーもたくさん停まってる。
でもなー。行くだけ行って、帰ってこられないと悲惨なんだよね。
観光地だから心配ないと思うけど、帰りのタクシーが無かったら困るよなぁ。
あれこれ思案を巡らし、英語の話せそうな若い人に話しかけてみる。
「盧溝橋まで往復で連れてって。」って運転手さんに伝えてもらおうと思って。
でも、「英語話せますか?」の質問に「うーん、ゴメーン

折角ここまできたのに・・・どうしよどうしようどうしようどうしようどうしよう。
プチッ(←思慮袋の緒が切れた音)
もうやけくそ!何とかなる!!ここまできたんだ、行ってしまえー

駅前に停車しているタクシーに乗り、ガイド本を見せると、ニコッと笑ってくれた運転手さん。
くっきり二重でまつ毛の長い、超イケメンお兄さん


・・・と思ったのも束の間。出発すると、どんどん風景が寂れていく。
なんか荒廃したカンジの場所を、ブンブン走らせるイケメン運転手。
げぇぇぇ!道が合ってるのか間違ってるのかもわからないし、恐怖のあまり言葉が出ない。
もう引き返した方がいい気がする!だけどイケメンはノリノリで運転。
こわいよこわいよこわいよこわいよ~!!!!


5分くらい硬直していると、車はバイパスのような道へ。
おぉ!この道、地図で見た!!イケメン君、合ってるよ!!
私を盧溝橋に連れて行ってくれるんだね。ありがとう、ありがとう(号泣)
そこから10分ほどで盧溝橋に到着。だがしかし!!!
観光地のくせに全く人の気配がない。帰りのタクシーなぞどこにもいない。
やばいやばいやばいやばい。
「アタシ、今から降りるけど、写真撮ってすぐ帰ってくるから、お願い、待ってて!!
必ず帰ってくるから。私をさっきの駅まで連れて帰って!!!」
という内容を、誠心誠意真心を込めて、魂のジェスチャー。
最初は??な顔をしていたイケメン君も、私のジェスチャーの真似をしながら「再来?」と。
そう!それ!!!ツァイライ、ツァイライ!!!
ニコッと笑って

万が一イケメン君が私を裏切っても、これなら大丈夫・・・だと思う(弱気)。
とにかく早く戻って来ねばと思い、猛ダッシュで橋に向かう。
すると後ろからオバチャンに呼び止められる。あ、チケット必要なのね

猛ダッシュで入場門も駆け抜けてしまいました。
盧溝橋。マルコポーロが大絶賛した橋。
両脇に彫られた狛犬は、全部表情が違うそう。
月見の名所で、中秋の名月には多くの人が観月に訪れるそう。
そして、日中戦争の引き金になった悲しい場所。
・・・って、感慨にふける心の余裕はほとんどなく、写真撮影。

橋の手前には大砲の模型も。



日中戦争資料館はお休みでした。開いててもこの状況では見学できなかったけどね。
道に戻ると、イケメンタクシーはちゃんと私の帰りを待っていてくれました。
「写真撮れた?」とニッコリ笑うイケメン君。あぁぁ、もうお嫁さんにして

車は来た道を戻り、地下鉄の駅へ・・・行くはずが、指さしたところが悪かったらしく、
その駅のすぐ近くにある寂れた施設へ。
違うよ~駅だよ~ってのん気に訂正しながらその施設を見ると、
「石景山」の文字。どっかで見たことある文字列だなぁ。
ムムム

パクリキャラクターの着ぐるみでニュースになった遊園地じゃん!!
わぁお!こんなところにあったんだ。全然人がいなくて不気味なカンジ。
休園日だったのかしら?潰れたのかしら?

そして車は無事に駅にとうちゃーく。イケメン君は「じゃぁね」とニッコリ。
ありがとう、本当にありがとう

11時。地下鉄に乗り、胡同カフェのある辺りへ。
お散歩しながらピン




オレンジジュースを飲みながらキョロキョロしていると、
んまー何てステキな偶然

フランスの巨匠ゴダール監督のポスターと、『勝手にしやがれ』の写真立てが。
中国でもこんな場所があるんだなぁ。


12時。最後に地元の商店でぐるぐるねじりん棒を買って、タクシーでホテルに戻りました。


たった4時間半の一人旅でしたが、いろんなことがありすぎたよ

つかれたー。こわかったーたのしかったーぶじでよかったー。
空港へはオリンピックに合わせて開通した直通電車で。
16分で行けるんだよ。成田とは大違いだー。


カウンターでチェックインすると、「満席なのでビジネスクラスにアップグレード」だと。
自分で言うのも何だけど、アタシ本当にツイてるよなぁ・・・。
旅行で運を使い果たしちゃたんじゃないかしらん


離陸渋滞。

機内では初のビジネスクラスを堪能しました。広くて快適だったー。食事がおいしかったー。




北京旅行記、おしまい。
友だちと旅する楽しさと、一人旅の楽しさの両方を味わえた贅沢な旅行でした。
ツアーでない旅にはアクシデントや危険もいっぱいだけど、
それ以上の感動や喜びを味わうことができるよね。

次はまいちき、アナタの住む国よ!そしてポーランドのアレに行きませう

そしてYu-koりん。アナタのところにもきっと行くわ!待っていて
